2025年6月3日
Photonix展に出展されるレーザ機器や装置
5月は気候の変化が激しく、久々に風邪で体調を崩してしまい、それでもオフイスにいる間もなく多忙で、ニュースもブログも書く暇がありませんでした。なので久々の更新です。
5月中旬インテックス大阪で開催された「Photonix展」に行ってきました。例年、東京会場より出展企業が少ない傾向にありますが、今回は更に展示スペースと出展企業が減り、以前より半分程度になった印象です。次回は更に減りそうで心配です。

Photonix展は、レーザ機器メーカやレーザ機器を取り扱う商社が出展します。加工機が出展されることはレアです。大手企業として、IPGフォトニクスジャパンは出展していましたが、トルンプやコヒレント社の出展がありませんでした。推測にはなりますが、レーザの種類や出力も最近では頭打ちになり、新商品が出にくい状況にある上、EVやオートモーティブでレーザが使われる傾向から、各社、大手ユーザに注力していることが要因かもしれません。すなわち出展しても費用対効果が薄いということですね。
そんな状況の中で、今回印象に残った商品は、Precitec社が出展した「プロカッタープライム」です。30kW対応、4倍ZOOM機能搭載の切断ヘッドです。昨今、レーザ切断機に搭載されるレーザの高出力化が進み、10~20kWを超え、30kWにまで到達しています。一般的な板金市場では、6kWもあれば十分ですが、建機、重機などの厚板を高速に切断するには高出力が必要です。このような傾向からヘッドメーカは高出力対応が必須になります。今回のモデルは、高出力に最も重要なサーマルシフトに対して多数のセンサを搭載してモニタリング補正できる点です。ここでは記載しませんが、その他、メンテナンス性など様々な改良点が施されています。
他には、遠征社マシン事業部の出展エリア拡大と商品ラインナップが目を引きました。中国製のレーザ機器や加工機を上手に商品化しアプリケーションにも力を入れているようです。今回はスポット溶接に代わるレーザ溶接機を展示し、容易に手動位置決めとレーザ条件を設定できるようでした。
各メーカさんは、レーザ業界の発展の為、更なる新商品を開発してほしいと願っています。
色々お話していただいた方々に感謝申し上げます。
弊社も引き続き、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年6月3日
株式会社ビジョナリープロダクト
代表取締役社長 飯領田 晃