top of page

リーダーが最初に考えること 

更新日:2024年12月21日





皆さんは日頃、何を考えて毎日お仕事をしていますか。多くの方が職場で何らかの業務に励んでいるかと思います。まずは与えられた業務を正確に処理し、期日を守ることが大事でしょう。しかしながら往々にして何らかの障壁が出現するものです。個人の能力や経験によって処理能力は異なり、守れるべき期日を守れるとは限りません。ましてや個人では如何ともしがたい問題が発生することもあるでしょう。このような状況下で、リーダーシップが求められます。


平穏に仕事できているときは幸運です。平穏な日もあれば、そうでない日もあるでしょう。平穏にいかないときは何か問題やストレスを感じることが発生しているはずです。これらを乗り越える為にもリーダーシップは必要です。


それでは優秀なリーダーがいれば、すべてを解決してくれるでしょうか?そうもいかないのが現実です。人をリードすることだけがリーダーシップではないからです。自らが主体的に考え行動することがリーダーシップなのです。その主体的に考え行動することで結果は大きく変化してきます。詳細は、「行動編」にて語ります。


ここからは、「リーダー」と表現しますが、それはすべての人にあてはまると考え、読み替えて下さい。私はリーダーにならなくて良いという考えの方は「リーダーシップ」と置き換えてもらってもかまいません。


職場で任された仕事やイベント、ミッションを遂行していくにあたって、大事な考え方があります。それをマスターするには、第1に自分の強みを知っておくこと、または意識しておくことが重要です。


皆さんは自分の強みを意識したことや考えたことはありますか?もちろん、あるでしょう。それは、自分が他人と比較することもあれば、周りから他人と比較されてしまうこともあるからです。やはり、周りの人より、秀でたい、勝ちたい、負けたくない、という意識が潜在的にあるからです。そういうことを考えないと言う方は、逃避している可能性があります。実は自分の強みを把握していない方はたくさんいます。誰でも強みはあります自分の強みは本人にとっては当たり前のことなので、気づきにくいのです。それだけに自分の強みを理解しておくことは様々な場面で優位に働き、結果を出すことの近道となります。自分の弱みに焦点をあて、時間をかけて磨いても平凡です。強みを磨く方が、時間をかける価値があり、他人より秀でることができます。


それでは、自分の強みを知り、活かす方法を考えていきたいところですが、これは大変奥が深いです。独立起業した今、さらに認識を深めたブランディング手法でもあります。別の機会「キャリア編」にて、じっくり語ろうと思います。


次にリーダーにとって重要なことが、まだまだあります。それに気がついたのは、私が30歳を過ぎた頃です。遅すぎたかもしれません。


製造業で、ある機械の新しい制御装置を開発していた頃です。部長からプロジェクトリーダーを任されました。15名ほどだったと記憶しています。4つの部署を跨いだプロジェクトです。まだ課長でもない自分の指示で、多くの先輩や他部署の課長まで、動いてもらう必要がありました。


当然、メンバーは快く思いません。隙あらば、足を引っ張ろうとしていたでしょう。それが一般的な組織というもので、日本では特に年功序列を意識する文化です。


ただ、自分は若いとはいえ、十分な経験を積み、自信に満ち溢れていました。「自分についてくるしかないだろ!」、「やるべきことはわかるだろ!」といった典型的なお山の大将タイプでした。自分ができることは人もできるという思い込みがあり、スタンドプレイヤーだったと思います。


当然の如く、一部の人を除いて皆はついてきません。プロジェクトは遅れる一方です。納期がせまるなか、メンバーを責める口調も自然ときつくなりました。さらにメンバーは動かなくなりました。結果は、もうわかりますよね。


2、3年経過したころ、部長から呼ばれ、リーダーを外されました。


自分ができることは皆もできるという思い込みと、与えられた仕事をするのは当たり前という思い込みがあったのです。数ケ月考えた末に、もっと他に大切なことに気づかされました。


それは、ある部長の退職の挨拶です。

全体朝礼で、その部長が会社人生を振り返ってお話をされた時です。


「私がこの会社(大企業)で部長までこれたのは、そこで働く皆がそれぞれ考え方が違うことに気がついたからです。」と。。


なぜか不思議と印象に残りました。若い世代にとって、部長といえば大変えらい人です。当時は自分がなれる気がしていなかったポジションです。その部長が他に話されたことは全く覚えていません。


そう、人はみんな自分と違う考え方、価値観、興味、能力があって、自分と同じように行動するはずもなく、皆の個性を考えない人はリーダーにふさわしくないのです。


自分が上位者からリーダーに任命されたとしても、メンバーからリーダーとして認められなければ、真のリーダーではないのです。肩書だけのリーダーは、「リーダー」と呼べないのです。


これら価値感の違いや能力の差に気づかず、いつまでも「自分はできる」、「自分はきちんと仕事している」でも「周りのメンバーは、できない!やらない!」、だから「自分がやる!自分だけが頑張る!」。


というように行動を続けている人は、意外に多いのです。助言しても理解しない人はいます。この理由にいつまでも気がつかない人は、周りが動かないので、人の上にたつことはなく、仮に運よく出世しても末路は見えています。


では、価値観や能力を理解し、皆がついてきてくれるには、どうしたら良いのでしょうか?

最も大事なことは、人の話を傾聴することです。他人の話に耳を傾けれない人は、リーダーにはなれません。管理者にはなれます。管理者は上位者から選ばれますが、真のリーダーは、メンバーが心から服従=心服できる人として選ばれます話を聞かない人はリーダーとして認知されません。メンバーや部下の話を聞かない上司が率いる組織は、大きな弊害が現れます。これは気がつかないうちに組織を蝕んでいきます。この弊害についても、組織論として追って話をしていきます。


実は、今回事例に挙げたプロジェクトの遂行、牽引に失敗した最大の原因は他にもあります。それは後に、自分が経験を積んで気づいたことです。これもまた別の機会「戦略編」の項で語ろうと思います。


ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

リーダー論に興味のある方、組織内で上手に働きたい方、プロジェクトや事業を推進する役目を担っている方は、またお越し下さい。何かしら得られることがあると信じています。


次回に続く...




 
 
 

Comentarios


bottom of page