ビジョナリープロダクトへの道
- 飯領田 晃
- 2024年10月1日
- 読了時間: 4分
更新日:2024年10月6日
この度、「ビジョナリープロダクト」のホームページを2024年9月1日に公開しました。
今後ともサービスの向上に努め、皆さまのお役に立てるコンテンツ製作と情報発信に努めてまいります。何卒よろしくお願い申し上げます。

私がなぜ「ビジョナリープロダクト」を始めることにしたのか?少しお話しようと思います。大学を卒業し、ある企業へ入社してから30年、自分が独立するなど考えたことはありませんでした。我々昭和生まれ世代は終身雇用が当たり前で、昨今のように転職が盛んに選択される時代ではありませんでした。
我武者羅に働き続け、50歳を過ぎた頃、ふと「定年まであと10年だなー」と考えるようになりました。「定年になって会社を離れると自分はどうなるんだろう?」、会社の肩書はなくなり、仮に名刺を作成しても「自分をどう表現できるのだろう?」と思案し始め、徐々に不安が募るようになりました。

人生100年時代、80歳くらいまでは生きると思うと、65歳で定年したとしても、あと15年、何して過ごすのだろうか?趣味に没頭するといっても、「苦あれば楽あり」で、働く合間にレジャーするから楽しいのであって、毎日がレジャーでは楽しく感じないのでは?と思いました。
皆さんはいかがでしょうか?色々な考え方があると思います。

私は長年、ものづくり業界で機械の商品開発に携わり、仕事を円滑に進めるには「人間関係と働く人のモチベーション」が最も重要であると感じました。いかなる組織や企業も人で成り立っています。私もある年齢からリーダーとして組織を率いるようになり、皆をリードする難しさを肌で感じ、それら多くの壁を乗り越えてきました。その間、若手を育成しながら共に目標を達成していくことに深い喜びを覚えるようになりました。社内だけでなく、社外で協力していただけるパートナー会社の方々とも同様です。
やはり、「そこで働く人が自律して動くようにならないと組織は動かない。」
ある研修会社の方の本を読んだきっかけもあり、キャリアディベロップアドバイザーという資格があることを知り、キャリアについて深く興味を持つようになりました。商品開発者として、「ディベロップ」という言葉に強く惹かれました。

そこで、2020年53歳でキャリアコンサルタントの国家資格取得にチャレンジを開始しました。自分の経験だけでなく、もう少しキャリア理論について勉強してみようと思いました。合格率40%程度だったと思いますが、筆記・実技・論文を一度でパスする人はさらに確率が下がります。養成講座に通い始めて、意外に難しいことがわかりました。
まずはキャリアの理論や知識を身に付け筆記試験に受かること。2008年に取得したSME国際認定生産エンジニア以来の猛勉強です。なんせ50歳を過ぎると記憶力が衰え始めているので大変です。養成講座のテキスト6冊と自分で購入したキャリア理論の本4冊と合わせて10冊の本を読破。読むことは楽しくても、記憶に残すことが大変。
次に最大の課題は実技。ロープレなるカウンセリング演習を連続して行います。長年、会社で管理職をしてきた人には最大の落とし穴があります。

これらは、課題解決を迅速に処理しなければならない戦うサラリーマン管理職の特徴でもあり、長所でもあるかと思います。これがキャリアコンサルタントには致命傷になります。
本当の意味での組織の力を引き出すリーダーとしても、これらは良くないことに気づきました。結果として、キャリアコンサルタントの資格は、幸運にも一発で合格できたわけですが、リーダーとしても大事なことを改めて気づかされました。

この傾聴は、簡単なようで簡単ではないのです。「自分は人の話を聞いている」と豪語する幹部ほど、実は聴いてない人が多いと感じます。私も実は、資格を取るまでそうだったように思います。まだまだ書きたいことがたくさんありますが、キャリコン資格取得の詳細については別の機会で語ることにします。

キャリアコンサルタントの資格を取る過程で、自分のキャリアと人生を見つめ直しました。
これまで自分が培った経験とスキルをもっと多くの人へ寄与したいと思いました。サラリーマンでは1社に限定されます。60歳定年まで勤めあげるつもりでしたが、少しでも元気で若いうちにと、独立を決断しました。これからどうなるか自分でも不安と希望が入り混じります。
私は、ものづくり業界で、光・レーザ技術を取り扱う機械の商品開発に従事してきました。同様に商品開発に取り組む多くのものづくり企業を支援しながら人材育成や組織開発など「HumanResource」業界にも貢献していこうと思います。
次回から、キャリア理論と数百冊の「リーダー&経営」著書から得たリーダー論に加え、自身30年以上の成功と失敗のビジネス実体験から、現場を知るリーダーが生み出した集大成理論について、語っていきます。

次回に続く...
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